· 

大きな会社の細かいルール

会社員の頃、某大手企業のクライアントがおりました。
で、この企業の関連会社に提出する提案書、報告書の書体ルールがありまして、
パワーポイント利用。
上部に四角の図形を入れて、そのページの要約を書く。
というもの。
まあ、こんなレイアウトです。
レイアウトが整っていて確かに読みやすいのですが、作成者はかなり頭を使います。
上の概要と下の図表とにらみながら、全体構成を調整しながら作成していくわけです。
たまに、書きたいことがこのレイアウトでは収まらないことがあるんです。
とはいえルールなので、2時間かけて1ページのパワボをウンウンと唸りながら書いていきます。
ああ、なんたる時間ロス!!
その他にも、
  • とんでもなく長くて、毎年コロコロ変わる部署名と役職名は間違えないこと
  • マネージャー、センターではなく、マネージャ、センタと、語尾に「ー」をつけない
などなど。
本筋から離れるところであれこれ言われてもなあーと、愚痴も言いたくなります。
とはいえ、このルールを無視して出すと、クライアントから修正するよう指摘が入るんですよね。
そこそこ大手の会社には、記載ルールとか誤字脱字とかものすごくチェックする窓口担当者っているのですよ。
(そう言えば、なぜか全員、真面目で仕事できる女性でした)
そして、この大企業ごとにあるルールなのですが、仕事を受注している中小企業も守らなくてはいけないんです。
守らなくてはクライアント企業の共通言語についていけません。
そして、このような大きな会社とお付き合いするということは、彼らの共通言語についていけるだけのリソースが必要なのです。
例えば、ある中小企業が、上場企業との直接取引を始めました。
が、精緻な実績数値を報告するよう要請され、全く対応できなかったんですね。
結果として、一年たたずに取引中止に追い込まれました。
結局、大手の会社と付き合うためには、報告者の体裁とか中身とかコンプライアンスとかしっかり守れるだけの体制作りが不可欠なのです。そして、その体制を持っていること、それ自体が会社の強みなのです。