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補助金の恐ろしさ


三月、補助金の公募シーズンです。
この時期になると中小企業庁のホームページを毎日クリックしております。


経済産業省関連というか、企業向けの補助金の建てつけとして、今までとは異なる新しい取り組みに対して補助金が出る仕組みです。
できれば同業他社とは圧倒的に違う何か新しいこと(これを革新的と呼びます)が望まれます。


ということで、採択されたら新しいことに取り組まないとせっかくの申請書(経営計画含む)が無駄になります。

ところが、既存の事業が忙しいと、新しいことに取り組む余裕がありません。しかも補助金の対象期間はそれほど長くありません。
とりあえずお金が振り込まれるから、えいっと機械装置を買って、当初の申請を大きく下回る金額で実施報告書を出す、なんてよくある話です。

反対に既存の事業を放置して新規事業にのめり込む場合もあります。既存事業の基盤がしっかりして、経営者が多少いなくても回るのならいいのですが、そうではないと既存の事業は売上が落ちます。
新規事業に対する経費の補助金は後から出るので資金繰りに窮する、という困った事態に……


いやいや、うちはしっかりしてるよーという会社もあります。そうなんです、補助金入れてきちんと成果を出すのは、申請に必要な細々とした資料をほいほいと準備できる管理能力が整っているようなしっかりとした基盤の会社です。


一方で、きちんとした会社も落とし穴があります。
利益が一定以上出ると補助金の返還を求められるのです。ものづくり補助金は5年間、国のモニタリングが入りますからごまかしきれません。
それと補助金は益金になりますから、法人税がドカンと発生します。
回避するためには経費を使って、ということになりますが、ムダ遣いが増え、会社が緩む結果に陥るのです。


確かに、1,000万円の補助金は魅力的ですが、そのデメリットもあることを頭に入れて欲しいのです。

そしてもう一つ。新たなことに取り組むのは会社として大切です。ですが、補助金こそ出ませんが、日々の活動の改善の積み重ねが、会社を今後も継続させる一番の要素なのです。