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資金繰り対応のコンサル原体験

 

再生支援とか資金繰り対応のコンサルをやっておりますが、そのベースにある会社の体験があります。

 

その会社の社長は70歳を超えていて、後継者はいませんでした。

得意先の売上は利益が低いため、資金繰りのために借入を繰り返している、という状況だったんですね。

 

こんな時は新規開拓を検討することになりますが、社長は高齢でそこまで無理はできません。後継者がいればいいんですけど、残念ながらいない状況。

なので、得意先としっかりと連携して、交渉して、できるだけ利益を生み出せるようにしよう、という方針で何とかやっていたんです。

コンサルティング報酬も支払えないから毎回現物支給。社長の畑でつくったスイカとか。

 

 

結局資金繰りに詰まってしまったんです。

 

とてもお人柄の良い社長だったので、自分の身を削って従業員の給料を支払い、家賃を支払い、銀行の金利を支払い(元本はすでに止めていた)…

 

最後の手持ちが数十万円になったときに万策尽きてしまったんです。

で、どうすればよいか、と連絡がありました。

 

本当に良い社長なので、あれこれ調べました。

弁護士の先生にもお願いして分かったのが、破産するには地裁にお金を払わなければいけないし、手続きに弁護士を入れると200万円くらいは必要ということ。そんなお金はすでにないですし、破産の手続きは煩雑だから、どう考えてもご高齢の社長が行うのは難しいのです。

 

 

その後・・・

 

会社は営業はしていません。

社長は飼い犬といっしょに畑を耕して暮らしています。お金の呪縛から逃れて本当に良かった、と言って。

この会社の場合、社長は賃貸に住んでいて、借入金の担保設定もなかったから、破産に至らず、代位弁済で済みました。会社はそのまま残っています。 

 

この体験が今の資金繰り対応のベースになっています。

会社を切り離して、何とか次の生活ができるようにならないだろうか?

厳しい会社ほどそんなことを考えます。

 

ブログでも資金繰りの話はついつい熱が入ってしまうんですよね。