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補助金は経営のカンを狂わせます

中小企業庁の補助金申請のシーズンがそろそろ始まります。

目玉は、機械設備に対して最大1,000万円のものづくり補助金ですね。

今年は3月に公募が始まるらしいです。

その他、小規模事業者持続化補助金とかIT補助金とか。

 

ものづくり補助金では、1,500万円~2,000万円の機械設備を購入した後で、1,000万円の現金が国庫からもらえます。

 

 

さて、1,000万円の現金についてよく考えてみてくださいね。

 

営業利益が売上に対して10%の会社の場合、1,000万円の営業利益を得るためには、1億円売らなければいけません。

 

 

 

 

1億円って、けっっっっこうな金額ですよ。

 

客単価1万円なら1万人の顧客を集めなければいけない。

集めるだけではなく、そこに対して人件費とか材料とか使って提供しなければならない。

みんなで汗かいて、お客様に頭を下げて、1億円売上を達成して、出てきた利益が1000万円。

 

 

その同じ金額を申請書を書いて、書類をそろえるだけでもらえるわけです

(もちろん申請書の書き方はある程度のテクニックなどが必要ですが)

 

現金を目の前にして、経営の判断は狂います。

 

補助金のタイミングを逃したくないから、それほど深く検討せずに機械設備を購入したり。

(で、結局たいして使えずに機械はほこりをかぶる)

 

とにかく目の前の現金が欲しいから、資金調達やその後の資金繰りを考えずに補助金を申し込んだり。

(で、資金が足りなくなって資金繰りに行き詰まる)

 

補助金で法人税の負担が増えるからあわてて経費を湯水のように使いだしたり。

(で、浪費体質になって次期は赤字転落)

 

  

現金を目の前にすると、どんなベテラン社長でもそのカンは狂います。

おカネがもらえる!ということだけで興奮しないでくださいね。