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コロナの緊急融資・・・ではなく元本返済を止める(リスケ)の注意点とデメリット

コロナウイルスの融資について立て続けにブログを書いています

 前々回はこちらから「コロナの緊急融資対応 銀行から求められる書類

 前回はこちらから「コロナの緊急融資対応 試算表を作っていない時の場合は?

 

 

 

さて、金融機関の支援をお願いする場合に

 

「たしかにお金は足りないけど、借りたら返さなくてはいけないんだよね

 

と考える社長も多いかと思います。

 

 

そうなんです。

 

本来、借入金とは事業拡大のために利用するお金であって、事業を続けるためのお金ではないのです。

 

事業を続けるために借入していたら毎月の返済ばかり増えていって、自転車操業に陥ります。

ただし資金繰りに追われるとこの理屈もわからなくなる社長って多いんです。

 

 

 

ということをお考えの社長には融資以外にこのような対策もあります。

 

元本の返済を半年ほど止めて、利息だけ支払う

 

いわゆるリスケジュール(リスケ)ですね。

 

この状況下ですから、銀行に言えば即実行してくれるはず。2月に政府から金融機関にお願いしています。

 

 

そしてリスケジュールをお願いするときに絶対にやってほしいこと。

 

お金を借りているすべての銀行を回って、一斉に返済をストップさせること(ノンバンクは除きます)

 

銀行って、他の銀行が自分より優位に立つのを嫌がるのです。

だから、5行、6行と多くの銀行から、金利が安いとか条件が良いとかで借りまくると、銀行を回るだけで大仕事になるんです。

 

とはいえ、うっかり1行だけ言い損ねた、とか、返済の期日が早くて引き落とされてしまった、という場合でも、後から調整してくれますのでご安心ください。

 

 

ただし、このリスケですが、いくつか問題があります。代表的なものを3つ。

 

その1.半年ごとの契約更新が面倒+お金がかかる

 

リスケジュールを開始すると、半年間まずは元本を止めて様子見ましょうか、という流れになります。

 

そして、半年後に契約を更新するのですが、その契約書を押印するのがとっても大変!

 

ゴム印ついて、代表印ついて、あと何枚? あと3ま~~い、と四谷怪談みたいな状況になります。

 

 

そして、契約の更新の都度、更新手数料を徴収することがあります(今や常識かな?)

 

某地方銀行は、1契約につき30,000円(消費税抜き)。

 

5,000円(消費税抜き)という某信用金庫もありますし、手数料を頂いておりません!というところもまだあるのかな?

(あ、公庫は手数料なしかしら?)実はこの辺はしっかりリサーチしていないのですが・・・

 

だから、もし、一つの銀行で5つ契約を締結していたら、5契約×30,000円=150,000円(税抜き)を毎年、支払うことになるのです。

 

 

 

その2.新たな融資ができなくなる

 

リスケジュールをした時に、金融機関は会社を「この会社は倒産リスクが高いから貸せません」という状態まで格下げします。

 

となると、今後経営状況がよくなり、さあ、設備投資!!となってもお金を貸してくれません。

 

またお金を借りるためには「経営改善計画書」を提出することが必要となります。

ちなみにこの計画書をコンサルとして作成するのが私の仕事の一つです。

 

計画書を作成して、各金融機関の合意をとって、融資実行!までに早くても半年はかかります。

取引金融機関の数が多ければ、計画作ってから半年というケースも。

だから、取引金融機関の数はむやみに増やしたらダメ

 

 

 

その3.返さないことに慣れてしまう

 

本来なら毎月ウン十万円返すはずが、金利だけ数万円の支払いに変わります。

 

その支払い金額に3か月から半年もすると慣れてしまうのです。

その分だけ他の経費が増えるとか、売上目標が下がるとか…。

 

だんだん元の金額を返そうという気概が薄くなるのですよね。

 

こうなると、会社の先行きはだんだんと怪しくなってくるのです。

 

 

一番ベストは「差額の分は返したつもりで貯めてます!」というやり方。

 

金融機関はそのつもりで元本返済をストップさせているんですけどね。なかなかできない会社が多いのです。

 

 

 

そして、今回ブログのまとめ

「多少条件がいいからと言って、取引金融機関の数をむやみに増やさないこと!」